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再生への道

saita3
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テーマ:山登り - ジャンル:趣味・実用

建築家なしの建築

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 今日まで西欧世界で書かれ、教えられてきた建築史は、ほんの二。三の選ばれた文明だけを対象にしてきた。空間的な広がりについて言うと、これまでの建築史に含まれるのは地球上のごく小部分に限られ、その範囲は2世紀に西欧人によく知られていたヨーロッパ、エジプト、小アジア(トルコ)からほとんど出ていない。さらに時間的な広がりについても、建築史が取り扱うのは建築の発達段階に限られているのがふつうである。歴史家たちは最初の50世紀を飛ばしてしまい、私たちに向かって、ただいわゆる様式的な建築の盛装した行列だけを示す。これまでの建築史は、権力と富の記念碑を築いた建築家たちの紳士録みたいなものである。

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ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ

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 それほど昔のことではない。その名は思い出せないが、スペインはラ・マンチャ地方のある村に、槍や古びた楯を部屋に飾り、やせ馬と足の速い猟犬をそろえた、型通りの紳士が住んでいた。われらの主人公は、やがて五十歳になろうとしていた。骨組みはがっしりしていたものの、やせて、頬のこけた彼は、大変早起きで、狩りが大好きであった。

 この紳士は、暇さえあれば我を忘れて、むさぼるように騎士道物語を読みふけった挙句、ついには狩りに出かけることはおろか、家や畑を管理することもすっかり忘れてしまった。読書が病みつきになった紳士は、こともあろうに、読みたい騎士物語を買うために、広大な畑を売り払ってしまった。その種で手に入るものを、すべて自分の家に持ち込んだ。

 紳士はこの種の読み物に夢中になり、来る日も来る日も、夜の目も寝ずに読み続けたために、睡眠不足とあまりに多くの読書の為に脳みそがからからに干からびてしまい、ついには正気を失ってしまった。本の中で読んだ魔法、戦い、決闘、愛のささやき、さらには、ありもしない馬鹿げたことで頭がいっぱいになった彼は、そうした雲をつかむような絵空事がすべて真実で、この世でそれほど確かな話はないと信じ込んでしまった。

 思慮分別をすっかり失くした紳士は、これまで世の狂人の誰一人として思いつかなかったような、奇妙な考えに陥ることになった。自ら鎧兜に身を固め、馬にまたがって遍歴の騎士となり、世界中を歩き回りながら、読み覚えた遍歴の騎士のあらゆる冒険を実際に行うことによって、世の中の不正を取り除き、いかなる危険にも身をさらして克服し、かくしてとこしえに語り継がれる手柄を立てることこそ、自分の名誉を増すためにも、きわめて望ましいと同時に、必要なことであると考えた。(英雄の誕生)

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リトルワールド

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個人的(仕事関連)取材の為リトルワールドへ。
一周回るのに4時間歩く。写真400枚越える。充実の内容だった。

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博物館明治村

meiji2
個人的取材の為明治村へ
一周するのに6時間歩く。

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渓谷の神秘

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 私は自分の長い登山生活の半ば以上を渓歩きに費やした。しかし振り返ってみると、足跡は実に狭い範囲に限られ、しかもその狭い範囲でさえまだ取り残したところが相当ある。考えてみると、渓というものはまことに手の付けられない代物である。
渓の数が山の数に比べると非常に多いこと、また渓は山よりも嶮しいということだけではなく、渓というものが極めて神秘的な魅力を持っていて、私をぐんぐんその奥へ引き込んでいくからである。

 山のあるところ谷を生ずる。山の頂から出る渓の数は、それが立派な山ならば、少なくとも渓谷を四つ以上はもっている。それだからその良い渓々を探りながら登山すると、一つの山を知るためには二回以上の登頂を必要とする。大きな山になると、八つも十もの渓谷が食い込んでいる。渓の美しさ面白さに打ち込んだものは、やはりそれを探ってみたくなる。渓が手の付けられない代物だという意味はここにもある。

 剣岳、穂高岳、または乗鞍岳、御嶽山等の大きな山々にも、幾つもの渓谷・美渓が山地を貫き、山麓をめぐっている。一つの山地を渓から探っただけでも数年はかかるだろう。渓の味わいのよさを知りはじめたが最後、簡単に範囲を広げて、散漫な漠然とした山登りはしたくないのだ。渓谷は四季鮮やかに移り自然は潤いに満ち、樹木はその種類に富み、色彩も豊かである。その底に流れる渓水の美しさ、純美清冽の姿は、日本の山水美を象徴するものである。山の懐に入ると、渓谷を刻んで岩壁がそそり立ち、森林は渓流をめぐって幽境を造っている。岩に激し、淵に渦巻き、蒼々としたトロをたたえて移って行く、その渓水の美しさは実に我が世の救いである。

 内陣の美。渓谷も大きな美しいものになると、探れば探るほど、それを構成している自然の美しさに驚かされる。自然の傑作に、その超人の神業に魅せられる。一度登って全般をうかがえるような山や渓は、興味漠然とした浅薄なものである。
(山渓記・渓想   冠松次郎)

 ひとりで静かな遡行を続けていきたい。

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